創業者が嫌で継げない理由

創業者が嫌で継げない理由

──「事業」より、「人」が受け継げなかった。 継ぐつもりだった。
いや、継がなきゃいけないと思ってた。
でも、どうしても無理だった。 一緒に働くうちに、だんだんわかってきたんです。 この人のやり方、この人の価値観、自分には合わない。

会社じゃなく、”人格”ごと継がされるような感覚

創業者って、良くも悪くも「事業=自分」になってる。 ・怒鳴る
・理屈が通らない
・約束を守らない
・でも「オレが正しい」と譲らない そんな父の背中を見ながら、
「これを継ぐってことは、自分がこれになるってことなのか?」と絶望した。

「仕事」はできても、「信じられない」が積み重なっていった

現場で動きながらも、心のどこかではずっと距離があった。 親としても、上司としても、信じられなかった。 だけど、感謝しなきゃいけない
だけど、家族だから逆らえない
…その中で、自分の”尊厳”がどんどん削れていった。

「継げなかった」のではなく、「継がなくてよかった」のかもしれない

あの時、辞めてなかったら
あの時、自分を曲げていたら たぶん、心も身体も壊れていた。 だから今は、こう思っている。 「継がなかったこと」が、
自分を取り戻すための再起だったのかもしれない、と。
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