後継者の葛藤シリーズ|第5話(完結編)
「やりたいことが見えたのは、”自分を責めるのをやめた日”だった」
“あの日”までは、ずっと自分を責めていた
「結果が出ないのは自分が甘いから」「社員が辞めたのは自分の人間力が足りないから」
「親とうまくいかないのも、自分が未熟だから」 そうやって、何年も自分を責め続けていた。 でもある日、ふと力が抜けた。
「もう、責めるのやめよう」 その瞬間、初めて”やりたいこと”が見えてきた。
自分を責めているうちは、本音が聞こえない
責めるという行為は、常に”防衛”を生む。
- 言い訳を探す
- 他人を責め返す
- 自分の感情を感じないようにする
心の底に沈んでいた”本当の声”が浮かんできた。
それは、大きな夢じゃなかった。ただ「こんなふうに働きたい」だった
誰かを驚かせるようなビジネスでもなければ、世界を変えるような使命でもない。
でも、確かにあった。
- お客さんとじっくり話せる仕事がしたい
- ありがとうと言われて、胸の奥があたたかくなるような仕事がしたい
- 背伸びしなくても、評価されなくても、自然体でできることをしていたい
転換:再起とは「すごくなること」じゃない。「素に戻ること」だ
“再起”と聞くと、何かを達成することのように思われがちだけど、
実は逆。
- 無理をやめる
- 自分で勝手にかけていた鎖を外す
- 「こうじゃなきゃいけない」を手放す
“やりたいこと”は、最初からそばにあったと気づける。 あなたが今、自分を責め続けているとしたら──
それは「やりたいこと」が見えないせいじゃありません。 ただ、”感じる余白”がなくなっているだけです。 自分を許すと、やりたいことはちゃんと浮かんでくる。 焦らなくて大丈夫。
今までの全部が、その準備なんです。