◤価値観で結ぶ、”らしさ”と事業|稼業再起プロデュース

コンセプト

本当に伝えたい価値観で、共感を広げ世界観を築き上げる」

集客よりも、「どんな人に会いたいのか」を最優先にする。
素直な経営と自然体な人柄、そして率直な人生を取り戻す。

これまで何の為に頑張ってきたのか。
何を残す為に、何を伝えてようといるのか。

事業を通して人生に何を求めていたのかを思い出そう。



実体験マイストーリーと私の想い

「創業父」も”業績”で失敗し、
「創業息子」も”業績”で失敗して気付いた超絶大切な事

初めまして、再起プロデュース担当の福田と申します。

自己紹介としまして、令和7年現在で年齢は46才、建築関係の業種で法人化11年です。
私は25才時点で次期二代目でしたが、34才で自ら創業し、今に至ります。

そんな私の父の稼業はサッシ屋から始めた住宅建材総合卸店でした。
県外から移住し、父母の2人から、年商8億、20数名まで成長した稼業も
今では跡形もありません。

今振り返っての創業父が招いた失敗の原因は、
①ワンマンで「業績」主義
②取引先への価値基準も「業績」
③社員の評価も「業績」を求める
④メーカーからの評価も「業績」を求める
⑤後継者の私への評価も「業績」を求める

破綻の原因の根本は「業績」を求めた結果だと思っています。
そうしてベテランの社員がどんどん離れ、業績だけではなく、
会社も手放してしまった創業の父。

しかし、そんな父や半径数メートルという狭い世界で育った私自身も
「業績」という言葉を手放せず失敗した実体験があります。

カエルの子はカエル。
そんな親子揃って「業績主義」で失敗する嘘のような本当の話。
父も失敗、そんな父に似たくないと思いながら私も同じ失敗をした実話。

公にする事に少し恥ずかしさはありますが、
同じように同族経営の問題、継承問題、親子問題を抱えている方に
ぜひ届いて欲しい一心ですので書いていこうと思います。


ーー冒頭にお話したように、私の父は「業績主義」で会社を潰しました。
ここからは後継者を辞め、起業してからの私自身の話となります。



私は父の稼業を継ぐ為、修行後、25才の時に次期二代目を目指していました。
しかし、その9年間、後継者として比べられる事へのストレスや、
社員からの評価に縛られる日常で我慢は限界に達し、
とうとうある時、父と衝突しました。


当時34才。両親とは12年以上疎遠のままです。
私はあの頃、自分を完全に見失いました。

「今の自分ではダメ。後継者として、父親のようにならければならない。」

そんな自己否定と自己犠牲に囚われ、
夫婦関係自体も向き合えなくなり、気が付けば私達夫婦もすれ違ってしまいました。

34才11月、見栄にまみれた家族、夫婦、自分自身すべてと別れました。
孤立無縁の道を選んだ、人生で”一度目”のどん底を味わった日でした。


焦燥し、複雑な気持ちを抱えながら車上生活から起業を決心しました。

当時一気に、押し寄せた失意と恐怖、絶望感の中、起業を支えたのは、

「見返さなきゃ気が済まない。皆が認めるほどの業績を上げてやる。」

というよくある反骨精神で自分を支えていました。
業績を獲得するという事は、事業を進めて行く上で欠かせないものです。

しかし、会社や業界から「業績が全て」としか教わっていない私は、
業績が取れない自分は”社会的に存在価値”が無いと思い込んでしました。

社会に出て、コネ入社で入った修業先の企業や上司からもそう教わり、
後継者として入った稼業でも父からそう教わっていました。

結局、起業してからも自分で自分を「業績を取る=存在価値がある」という固定概念で
無意識に自らを縛りつけていたのです。

反骨精神で鞭を打ちながらの起業3年間の中で、さすがに湧いてきた違和感。

「何かが違う気がする。本当にこの道が正しいのか。」

本当に無心でやってきた。所持金19,600円。車上生活から起業。
あまりにも信用が無く、事務所と賃貸を借りれず他人に頼ってまで。
深い闇を遠ざけるように、余計な事はなるべく考えず、無心に。
無縁だと知り、近所のおばちゃんに大きな手術も立ち会いしてもらった。
健康管理も下手くそで日常生活もままならなかった。

それでも・・・何か違うと感じてはいた。
なぜかこのままだと絶対に幸せにはならないような気がしていた。

その違和感の正体がわからず、迷った私は”承認欲求”という違った方向へと向けてしまい、
自分を大きく見せたい、認めさせたいと勘違いした私は新規事業の挑戦は失敗。
やりたい事を見つけようとして、人のノウハウでやれそうな新規事業で失敗。
最終的に、最後覚悟が無いからいけないんだと大きく出て全てを失うほどの大失敗。


42才11月。2度目。これまでの信頼や信用をも吹き飛ばすどん底。
今度は自ら立ち上がれないほどの大きな、そして人生最大の痛手となりました。

「なんで自分はいつも失敗や不本意な結果になってしまうんだ。」

原因は、やっと理解できました。
背伸びして失敗し、外に答えを求めて失敗し、覚悟を吐き違えて失敗した。

残された課題、やり残しってなんなんだと振り返りながら思った事。
その残された唯一が”向き合い方”だった。

そう、全ての原因は、ちゃんと自分と向き合っていなかった事でした。

「そうは言っても向き合うってどういう事?何をどうやって?」

それは自分の過去をそのまま振り返るという事です。

あの時こうしていればという自分への怒りや、
時間とお金を失った後悔の生暖かさ。

34才、所持金19,600円でそれでも這い上がるように車上から創業したあの惨めさ、
反骨精神と承認欲求が入り混じって疲弊した人間関係の失態。
多くの資金を無駄にしてまで味わった事業の失敗での失意の底。

「もう2度と同じ想いはしない!見失いたくない!」

それら全てを振り返る。
振り返りながらも、できるかどうかわからなかったが再起も試みる

寸前で助かりはしたものの、事業復旧への課題は山盛り。
借り入れはさせてもらえない程の経営状態。
2か月後には資金切れという窮地。

早急な立て直しを要する中、精神状態もギリギリという満身創痍の渦中、
どうにか再起しました。

再起の日から始めた3年間、
ずっと続けた計3,000時間分の”怒りと後悔”のアウトプット。

なぜ失敗した?本能でも、無意識にもなぜあの状況で再起できた?

失敗からの復活、再起の大きなきっかけになった事、それは、

「価値感の捉え方」
です。

価値観とは固定概念の真逆にあるもの。
意識して見つめようとしなければ決して目には見えない。

金が無くて時間だけはあったあの再起の瞬間から、
私は無意識に生まれて初めて価値観に素直に従ったのでした。

孤立と孤独、局面、窮地だからこそ元々持っていたもの
価値観というものに初めて気づけた。

自分が自分の人生にずっと求めていた事、
自分自身が納得する答えにそのまま向かっていった。

そして、辿り着く。

「自分の在り方」

事業も含めて、人生観として自分は”どう在りたい”のかが全て。
働くという事は、その人生観の中にある一部に過ぎない。

どう働きたい、稼ぎたいも、その価値観が人生観として、
ちゃんと道を示してくれます。

その肝心な価値をどう見るのか?

今を捨てる事、今を手放す事を恐がっていては決して気付けなかった。
見栄や承認、評価や概念という一切の無駄を捨ててこそ、
その形ははっきり見えゆくもの。

在り方が一番重要だと示し、教え、支えてくれるような存在が当時、
もし身近にいれば私自身の運命は違っていたと心の底から感じています。

資格やスキル、経歴や立場、業績や評価を優先して一度ならず二度、精神は病んだ。

表面的には見えませんが皆、心に悲鳴を上げながら耐え忍んでいるという人、
実は密かに大勢いるのではないかと個人的に思っています。

目標を見失い、商売に飽きてしまって辞めようにも辞められない経営者や、
父像まで押し付けられ自分がどこに向かっていけばいいのか迷子の後継者、
その予備軍に当てはまる人がたくさんいるように思うのです。

創業する、跡を継ぐにしても「どう在りたいのか」は核となる大事な目的。
そして、人が違えば価値観だって違って当たり前なのです。

皆、自分の人生において納得できてこそ、
いい時も悪い時も、迷わずに進んでいけるのではないでしょうか。

逆に、「在り方」がわからない人間に
立場、お金、人材という大切な資産をの扱い方がわかりますか?

きっと、在り方がなければ目的とは違い、未熟さに翻弄され、
私利私欲に振り回してしまう可能性は十分にあるとは思いませんか?

少なくても私たち親子は自ら破滅しました。
そして恥ずかしながら私たち親子共、とても遠回りしました。

父は救われず、会えなく散ってしまいました。
今はそれに気づいてくれていれば、というせめての想いです。

私はそんな父の背中を見ていたおかげなのか、
私は身をもって直前で気付けたおかげで
二度目のどん底こそギリギリで再起できました。

そして今では、人生で一番求めた最高の「現在」を暮らしています。

私の経営、事業、人生の在り方は、
業績評価でもなく、会社を大きくする事ではありませんでした。

もっと早くに知っておきたかった。
こんなにも遠回りせず、もっと早くに教えてもらいたかった。

今ははっきりと言えます。
私の価値観が示す在り方とは、

「価値観を共感できる人”だけ”と出会いを積み重ね、
 誰とも比べない平和を自分の世界観で築き上げ、自由と”今”を楽しむ事」

だという事を知ったのはずいぶん時が経ってからでした。
自分らしく、自然と事業を育んでいます。

もうこれからは、自分に迷う事のない「人生観」として刻まれています。

今、道に迷ってしまっているあなたは素直に価値観に従えていますか?
誰となら共感し合え、
何が一番訴えたくって、何を伝えるべきなのか、
何なら残したいと思えて、
本当はどう在りたいですか?

あなたの本質×価値観はビジネスを仮説で組み立てる上での大切な「軸」なります。
重要な事は、あなた自身の事を向き合いそして、

「言語で認識する」ということです。

私は「孤立無縁」な道を選んで良かったと思っています。
経営は人生そのもの。

予期せぬ偶然もあったり、
気付けばたった一人になってしまう事だってあります。

人は一人になってしまってから本来始まりだと思っています。
一人になって初めて本当の自分と向き合える。
たった一人だから、大事なたった一人を想う。
その想いだけを持ってしっかり結び直していけばいい。

たった一人になってこそ、もう一度人生を示す道が見えてくる。

その価値観の捉え方として、「たった一人理論」と名付けました。

私はあの時の自分を助けてあげたい一心で向き合い体験と理論を書籍にしました。
もし今、同じ同族経営問題に悩んでいる方の助けに少しでもなればと思います。

父の想い、子の想い。
それを繋ぎ、整え、結び直して欲しい。
私たち親子のように、私のように疎遠、破滅しない稼業人生であって欲しい。

それをこれから同じ想いを抱えている人たちへ伝える事。
父が破滅し、私自身人生二度破滅しかけた経験を持つ者の役目だと思っています。

あなたにとって、
同族企業や稼業の本当の素晴らしさに気付く支えになれればと思っています。